今回紹介する本はこちらです。
『スマホ脳』について
『スマホ脳』はスウェーデンの精神科医のアンデシュ・ハンセンさんという方によって書かれた本で、世界的ベストセラーとなっているみたいです。
日本では新潮新書から2020年11月20日に出版されて、30万部を突破しました。
スマホが僕たち人間の脳に及ぼす悪影響について、「精神科医の観点から」解説している本で、かなり説得力があります。
『スマホ脳』の目次
この本は10章から構成されています。
第1章 人類はスマホなしで歴史を作ってきた
第2章 ストレス、恐怖、うつには役目がある
第3章 スマホは私たちの最新のドラッグである
第4章 集中力こそ現代社会の貴重品
第5章 スクリーンがメンタルヘルスや睡眠に与える影響
第6章 SNS-現代最強の「インフルエンサー」
第7章 バカになっていく子供たち
第8章 運動というスマートな対抗策
第9章 脳はスマホに適応するのか?
第10章 おわりに
「スマホ脳」 アンデシュ・ハンセン著 久山葉子(訳) 新潮新書 2020年出版
全体が250ぺージぐらいで、それが10章に分かれているのでそれぞれの章の内容が頭に入ってきやすかったです。
1ページ目から読み進めるんじゃなくて自分の好きな章から読んでいくのもありだと思います。
感想
脳科学的に説明してくれているので説得力がある
この本の良いところはスマホが人間に与える影響について脳科学的かつ論理的に解説してくれていることだと思います。
「スマホは健康に悪い」
と言われてもそのままだとスマホが健康に悪いという事は何となくわかるんだけどあまりピンとこないと思います。
でも、
「スマホを使ったら脳でこういうことが起こって~」
という感じに脳科学的かつ論理的に説明してくれているのでかなり説得力があります。
全部読まなくてもいい理由
この本の最後の部分に、
著者がデジタル時代に生きる人たちにと23個のアドバイスが書かれてあります。
だから、「とりあえずスマホから距離を置きたい」方や「スマホ依存から抜け出したい」人はこの23個のアドバイスだけを読めばいいと思います。
どれも簡単にできるものばかりで、これだけを読んで行動に移すだけでもこの本を買った価値はあると思います。
大事なのは使い方
この本は主にスマホが人間に与える悪影響について書かれているんですが、それがかなり刺激の強い内容になっていて、スマホが少し怖くなります。(笑)
でも、ぼくたちはスマホのおかげでかなり便利な生活を送れていることも忘れてはいけないです。
- 交流が円滑になる
- わからない事をすぐに調べれる
- ゲームや音楽などの娯楽
など、スマホはぼくたちの生活をかなり快適にしていることは間違いないです。
大事なのは、「使い方」です。
こんな人におすすめです
「スマホから距離を置きたいと考えている人」
にはかなりおすすめです。
(個人的には誰でも読んで損はないと思いますが)
そして、スマホの怖さを知るためにこの本を読むのではなく、「スマホを上手に扱うため」という姿勢を持って読むことをおすすめします。
スマホから離れたいと思っていても、その思いを行動に移さないと意味がないです。
この『スマホ脳』を読んだらスマホに対する見方が激変すると思います。
そして、ぼくたちに行動を起こさせてくれるトリガー的役割を果たしてくれます。