村上春樹『1Q84』のレビュー!日本社会に旋風を巻き起こした超大作!!

今回はちょっと気合入ってます!(笑)

1年前に1度読んで今現在2週目に突入している村上春樹の人気作『1Q84』のレビューです!

『1Q84』っていうタイトルを初めて見たとき、「推理小説かな?」って思って買おうかすごく迷ったんですけど、あの時買って良かったと心の奥底から思っています。

1.『1Q84』とは?

1.村上春樹の12作目の長編小説

これまでに数多くの作品を発表してきた村上春樹さんですが、この『1Q84』は彼自身の第12作目の長編小説になっています!

さらに、本作は3部作(BOOK1,BOOK2,BOOK3)で彼の数ある長編小説の中で一番文量が多い作品となっています。

「文量の多い本ってあんまり、、、」

っていう方もいるかもしれませんが、本作を実際に読んだ方々の感想には「読みやすかった!」というものがいくつかあって、実際に2週目に突入しているぼくもこれはかなり読みやすいと思います。

2.2010年本屋大賞ノミネート作品

本作は3部作の作品なんですが、発売されたのが2009年~2010年の間です。

そしてなんと「2010年本屋大賞ノミネート作品」です!

残念ながら惜しくも大賞受賞はなりませんでしたが、その発行部数だけで言えば『1Q84』は大賞受賞作の『天地明察』(著者:冲方丁うぶかたとう)を大きく上回っているんです!

発行部数

『1Q84』(2009~2010年発売)・・・・304.9万部(2010年5月17日時点)


『天地明察』(2010年発売)・・・・150万部(2016年時点)

 
Boku
『1Q84』のBOOK1は発売34日で100万部突破したらしいです!

3.『ノルウェイの森』に次ぐ人気作品!

村上春樹の代表作と言えば『ノルウェイの森』がかなり有名ですが、この『1Q84』という作品もそれに劣らないぐらいかなり人気です。

と言うのも、TSUTAYAが2017年に実施した「ファンが選ぶ『村上春樹の好きな作品』」というアンケートによると、1位の『ノルウェイの森』に続いて『1Q84』は第2位という結果だったんです!

個人的な意見を言わせてもらっても、たしかに『ノルウェイの森』と『1Q84』の順位はすごい悩むところですね。

2.こんな人におすすめ!

この『1Q84』はこんな方におすすめです。

  • 村上春樹の超大作を読みたい人
  • 社会現象を起こした作品を読みたい人
  • 村上春樹初心者にもおすすめ!

本作は発売当初に社会現象を起こした作品です。

3部作の、それもかなり文量が多い作品が社会現象を起こすことってかなり珍しいんじゃないでしょうか?

文量が多くても読者に飽きさせない、読者の心を惹きつけることができる作品だという事だと思います!

そして、個人的にこの『1Q84』は村上春樹初心者にもおすすめの作品だと思います。

理由は、さっきも言ったと思うんですけど非常に読みやすいんですね。

実は、ぼくがこの『1Q84』を読んだのも村上春樹の作品の中で2番目なんです。

(ちなみに1番目は『ノルウェイの森』)

それでも内容が頭に入りやすくて、もちろんたまには難解な場面があったりしますけど全体としてはとても分かりやすい作品でした!

3.『1Q84』のあらすじ

それではあらすじに入っていきます。

1984年。

予備校の数学教師のかたわら小説を書いて生活を送っている29歳の「天吾」。

そして高級スポーツクラブのインストラクターをしている同じく29歳の「青豆」という女性。

2人は小学校で同じクラスだった過去を持っていたが、それ以来2人は一度も顔を合わせることはなくそれぞれの生活を送っていた。

さきがけ、ふかえり、空気さなぎ、彼らを取りまくものたちに困惑させられていた2人だったが、ある日空に月が2つ浮かんでいることに気付く2人。

「この世界は現実なのか?」

論理を超えた事実に頭を抱える2人だったが、この『1Q84』の世界で彼らは思いもよらない体験をすることになる。

4.『1Q84』の感想

1.個性あふれる登場人物に注目!

『1Q84』はそのストーリもめちゃめちゃ面白いんですが、ぼくは登場人物にも是非注目してほしいと思っています。

天吾、青豆、ふかえり、タマルなど、この作品には個性が爆発したキャラクターが多数登場します。

ちなみに僕は主人公の「青豆」が一番好きです。

 
Boku
そもそも名前が秀逸すぎる(笑)

「クールでタフな青豆さん」という風に作中では表現されているんですが、そのさっぱりした性格が本当に僕は好きです。

こんな感じに、自分の好きな登場人物を探してみるのも、この作品の楽しみ方の1つだと思いますよ!

2.どこかで聞いたことのある組織や人物が出てきた

本作を読み進めていくと、「このキャラクターってまさかあの人じゃない!?」「これってあれじゃん」と思うことがあると思います。

その登場人物の体格や服装の描写を読んで「絶対そうやん」と思いました。

なんでこんな人たちが出てくるんだろうと思い、この作品が書かれることになった動機を調べると納得しました。

気になる方は是非調べてみてください。

3.名言【自分の愛し方について】

この『1Q84』の中で僕の心に残り続けている言葉があります。

誰かを愛することのできないものに、自分を正しく愛することなんかできません。

『1Q84』BOOK2 より

自分以外の人を愛するって、単にその人のことが好きだからという理由で愛することが多いのではないでしょうか。

もちろんそれも立派な愛だと思いますが、この名言には「自分を愛するため」に他人を愛するという意味合いが含まれています。

どうしても自分を愛することが難しい人は、まず最初に他人を愛することに努めてみてもいいかもしれませんね。

他人を愛する理由が1つ増えました。

5.まとめ

1.『1Q84』の特徴まとめ

『1Q84』の特徴をまとめると、

  • 2010年本屋大賞ノミネート作品
  • ファンが選んだ好きな作品「第2位」
  • 発売当初に社会現象を起こした
  • 文量が多い(3部作)

このようになります。

個人的にも本作はとても大好きな作品です。

日本社会を巻き込んで話題となった作品なので、気になった方は是非一度読んでみてはいかがでしょうか。

2.文庫本もある

『1Q84』について紹介してきましたが、その中で何度も言ってきたのが本作は「文量が多い」ということ。

「3部作のうち1部だけ買って自分に合わなかったらどうしよう」

と思っている方に朗報です。

この『1Q84』は文庫化されており、単行本だと3部作なのに対して文庫本だともっと細かくして6冊に分けられています!

本作を読もうか迷っている人は、単行本ではなく文庫本を買ってみるのもありです!