フィンランドってどんな国?「働き方」編! 『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』

  • 2022年4月15日
  • 2022年6月30日
  • Life

みなさん、「世界幸福度ランキング」って聞いたことありますか?

これは国連が毎年3月20日の「国際幸福デー」に合わせて発表しているランキングです。

そして、2018~2021年まで4年連続で1位に輝いた国があります。

それが「フィンランド」です。

 
コーヒー豆
フィンランドは北欧にある国で、首都はヘルシンキ、あの人気キャラクターの「ムーミン」が誕生した国です。

「世界幸福度ランキング」4年連続1位に輝いたフィンランドとは一体どんな国なのかを知るため、ある1冊の本を購入して読んでみました。

それがこちらです。

『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』 堀内都喜子

本書では、フィンランド人の働き方、プライベート、考え方等について詳しく解説されています。

僕は本書を読んでフィンランド人の暮らしが日本のものとは大きく異なっていることを知り、驚きと共にかなり憧れました。

日本が見習わなければならないことが多くあるように思います。

 
コーヒー豆
ちなみに日本の2021年度「世界幸福度ランキング」の順位は149か国中56位でした。

今回はフィンランドという国の「働き方」について、日本が見習うべきだと思ったことをいくつか感想として述べていこうと思います。

あ、ちなみに先日、国連が2022年版の「世界幸福度ランキング」を発表しました。

結果は、なんとフィンランドがまたもや1位でした。

これで5年連続です。

ちなみに日本は54位/146か国でした。

1.ワークライフバランスを大切にしている

ワークライフバランスを非常に大切にしているのがフィンランドの特徴です。

働くときは働く、休むときはしっかり休む!

驚くべきことに、フィンランドでは多くの人が朝8時から働き始め、16時半にもなると働いている人はほとんどいなくなるそうです。

これはどの業界でも徹底されているみたいです。

残業についても、よっぽどのことがない限り残業はしてはいけないみたいです。

「残業はしてはいけない」っていう言葉、日本ではなかなか聞けないですよね。

「8時から働いて16時半には帰宅する」、「残業はしてはいけない」この2つだけを見ても、フィンランドがいかにワークライフバランスを大切にしているかを見て取れます。

少し日本の働き方について話させてください。

僕の意見ですが、日本人って仕事に対してかなり真面目で、「生活よりも仕事!」みたいな心構えを求められているような気がします。

そして、「仕事だから仕方がない」とか「仕事なんやからちゃんとしなければいけない」みたいな声をよく聞きます。

もちろん、仕事を真面目にするのはとても大事です。

でも日本の場合、仕事がプライベートの部分にまで影響してワークライフバランスが保たれていないと思います。

これはひとつの例に過ぎないんですが、僕のバイト先の店長なんかは毎朝6時半出勤で夜の19時半ぐらいまで働いています。

こういう人、日本にはたくさんいるんではないでしょうか。

OECD(経済協力開発機構)が2019年に行った国別のワークライフバランス調査の結果を見てみました。

案の定、日本の順位は38か国中第35位でワースト5位でした。

日本の働き方については改善すべき点が多くありそうです!

2.仕事に肩書きや年齢、性別、学歴は関係ない

フィンランドでは、肩書きよりも「結果」や「周りからの評価」が重視されます。

組織には部長やマネージャー、アシスタントといった役職や役割が存在しています。

しかし、その立場が人の評価につながるわけではなく実際に何をしたのか、倫理的だったか、どのくらいスキルを発揮したかといったものが評価の対象になるみたいです。

まさに実力主義です。

部長、上司だからえらい、口ごたえできないという考えはなく、フィンランドでは相手がたとえ上司であっても批判することも難しくないんだとか。

肩書きよりも結果を重視されるフィンランドですが、その実力主義ぶりは徹底されています。

なんと年齢や性別、学歴も組織の上下関係においては関係ないんです。

だから20代が50代の部下を持ったりすることもあって、女性に関して言えば、男性よりも女性の方が就業率が高いみたいです。

 
コーヒー豆
フィンランドでは女性の方が男性より学歴が高いらしい。

役職よりも結果が物を言うフィンランドの実力主義に対して、日本は肩書きや年齢、性別を未だに重視していますよね。

儒教の影響を根強く受けている日本社会では仕方がないことかもしれないです。

しかし、肩書や年齢で上下関係を確立してしまうことで、「パワハラ」や「働きにくさ」といった問題が生じてしまうのではないでしょうか。

また、年齢はどうしようもできないことですから、結果よりも年齢を重視されるとその会社に長く居続けるぐらいしか昇進への道はないですよね。

年功序列です。

結果を出したら出した分だけ評価されて昇進できる、そういう自分の頑張りが昇進に直結するフィンランドの組織はすごい魅力的に感じます。

3.完璧を求めすぎない

完璧主義的傾向が強い日本人に対して、フィンランド人はそうではありません。

合格ラインを超えていればOK!と割り切ります。

僕はゲームが好きなので、ゲームを生かして例を挙げます。

日本では新作ゲームの発売日が延期になることがよくあります。

そして、延期になる理由のほとんどが「内容をより充実したものにし、みなさんに楽しんでもらうため」というものです。

僕はフィンランドのゲーム事情がどんな風になっているかはわからないのですが、ゲーム以外の物に関しても発売日を延期するというのはあまりないのではないでしょうか。

まあしかし、日本の場合は発売日を延期したゲームがものすごい好評を得ることが多いですし、世界でも日本のゲームはかなり評価が高いため、発売日を延期するのは良くも悪くもですね。

とにかく、ここで言いたいのは、日本人は完璧に仕上げようとすること。

 
コーヒー豆
日本人の真面目な性格からきているものだと思いますが。

僕も以前は完璧主義の傾向が強かったからわかるのですが、完璧主義はかなりしんどいです。

知らず知らず自分を追い込んでしまうんですね。

完成したものの出来は良いのかもしれませんが、それで体調を崩してしまったら本末転倒ですよ。

良いものを作り上げる!という意気込みは大事ですが、時にはフィンランド人のように合格ラインを超えていればOKと割り切るのも大事だと思います。